第二次世界大戦後の1946年に最初の試合が行われ、
24秒ルールなど、それまでになかった革新的なルールを導入し、
白人中心だったチームも、黒人選手が隆盛を極め、
徐々に知名度と人気を獲得してきた、1960年代のNBA。
そんな中、圧倒的強さを誇ったのが、
ボストン・セルティックスだった。
1958~1959シーズンから8連覇を果たし、
ビル・ラッセル
ボブ・クージー
サム・ジョーンズ
ジョン・ハブリチェック
など、後に殿堂入りを果たす名選手たちが、コート上を走り回った。
伝統のユニフォームである、緑と白のシンプルなユニフォームで、
試合前の整列に並んだ時、チームの勝利は約束されたも同然であった。
この伝説のチームを率いていたのが、名将レッド・アワーバックである。
葉巻姿がトレードマークの監督に率いられたチームは、
前人未到の、8連覇を成し遂げた。
この記録は現在も破られておらず、今後も破られることは、
ないだろうと、予想される記録の1つである。
セルティックスがリーグを支配する一方、不滅の個人記録も、
この時代に多く生まれているのが特徴だ。
ウィルト・チェンバレンの1試合100点、
オスカー・ロバートソンのシーズントリプルダブル
(得点・リバウンド・アシスト3部門全てで2ケタの成績を残すこと)
が、それである。
人気は徐々に出てきたものの、参加チームは少なかったNBA。
60年代末には、参加チームを8から14に増やそうとするが、
1967年にライバルリーグである、ABAが創設されるなど、
苦難の時代が続いた。
しかし、偉大な個人記録の数々は、
現在でも色あせることなく、燦然と光り輝いている。