21世紀に入り、シャキール・オニールと、コービー・ブライアントを、
中心とした、ロサンゼルス・レイカーズが、3連覇を果たした後、
リーグの中心となったのが、サンアントニオ・スパーズだった。
それまでと違い、2000年代は、「西高東低」の時代に入り、
その傾向は、現在も続いている。
海外出身選手が飛躍的に増えたのも、NBAが進めてきた、
グローバル化を象徴する出来事の1つで、2004年には、田臥勇太が、
日本人として初めて、フェニックス・サンズでデビューした。
選手が増えただけでなく、カナダ出身の、スティーブ・ナッシュが、
2年連続でシーズンMVPを受賞するなど、チームの主力として活躍した。
古豪セルティックスの復活、マイアミ・ヒートや、
ダラス・マーベリックスの初優勝も、大きな話題であった。
一方、自治体の財政悪化などで、チーム移転や名称変更などが進んだ。
その結果、もともと、シャーロット・ホーネッツだったチームが、
ニューオリンズに移転し、ニューオリンズ・ホーネッツになったのが、
チーム名をペリカンズに改めたり、ホーネッツが移転した後、
新たに、シャーロット・ボブキャッツとして誕生したチームが、
ファンの声を受け、ホーネッツにチーム名を改めるといった、
不思議な現象も起きている。
現在のNBAは、オールスター投票から、センタープレイヤーの名が無くなったように、
全体的にアスリート能力の高い個人が複数いるチームが、強くなっている傾向がある。
そんな中、チームプレイ重視のスパーズが、長きに渡って、
強豪の地位を確立しているのは、特筆すべきことだ。
世代交代が進む中、アトランタ・ホークス始め、
かつての強豪が復活する姿は、地域全体の盛り上がりに繋がっている。
ごたごたの続く日本バスケット界にも、見習ってもらいたいものだ。